2018年~
東日本大震災復興支援の一環として、首都圏の販路関係者(バイヤー)と福島県の小規模事業者のマッチング事業を企画運営。(委託元:株式会社山川印刷所)
様々な販売チャンネルをもち市場の最前線で活動中のバイヤー陣と、福島県内のモノづくり企業が、コンサルティング・意見交換会・展示会・売場視察などさまざまな形で出会い、ビジネスにつなげる機会をご提供しています。
●2018~19年度 首都圏からバイヤーが浜通りを訪問する「バイヤーツアー」を実施
●2020~22年度 コロナ禍のためオンラインで実施
●2023年度 福島の事業者が首都圏の販路を視察する「東京ツアー」を実施
2023年度の東京ツアーは“逆ツアー”という新しい試みで、とても有意義な取り組みとなりました。
参加したのは福島のモノづくり企業5社。選任バイヤー3名にご協力いただき、事前に個別コンサルを重ね、値付けや販売条件など売り方のヒント、ブランドづくりの考え方・見せ方・伝え方などについて情報提供や意見交換をしました。
その後、年明けの1月中旬に「東京ツアー」を実施。福島5社の代表者が1泊2日で上京しました。
1日目は展示会形式の交流会を開催。会場に各社の製品を陳列し、販路およびメディア関係者をご招待して交流・マッチングの機会としました。
たくさんのご来場者様にお越し頂き、福島のお酒や軽食を楽しみながら、交流会は和やかに盛り上がりました。
ゲストバイヤーによるパネルトークも開催。同じ「商売の世界」で生きる仲間が一堂に会し、変化の激しい消費市場において「売れるために、明日から何をすればいいのか?」「コレ!という解はあるのか?」「何を大切にするべきなのか?」というテーマで一緒に考え議論しました。
2日目は首都圏の売場視察。郊外型セレクトショップ、雑貨と本のコラボ企画に注力する大手書店、コンセプトの異なる百貨店リビングフロア、駅構内の催事コーナーを訪問し、各売場のご担当者様に丁寧にご案内いただきました。
売場もまた既存の価値観に留まることなく、「どうすればいい?」「次は何をすればいい?」と常に動き続けていることが、現場の熱気とともに伝わってきました。
この事業で Co-editチームが福島の事業者様にご提供したのは、リアルタイムの市場の現況、顧客や売場との向き合い方、ブランドづくり、売り方、見せ方、伝え方のヒント、30社以上の販路・メディア関係者の人脈ネットワークでした。
そして何よりも「モノづくり企業も販路も、同じ商売の世界に生きる仲間だ」と実感できたことが、参加者全員にとって大きな収穫となりました。
「作る人」「売る人」と役割を切り離すのではなく、課題や目的を共有し、得意なことを持ち寄って協業することが、商材を動かすための大きな力になるはずです。
Co-editチームは引きつづき、この事業で生まれた繋がりをフォローして参ります。
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